歯を守るってなんだろう?
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こんにちは、等々力・深沢・中町にあるソフィア歯科医院の矢島です。
今回は歯の予防についてお話をさせていただきます。
<『歯を守る』ためには予防することが大切になります>
そもそも予防というとなんでしょうか?
辞書をひくと【悪い事態を生じないように気をつけ、前もって防ぐこと。】とあります。 (オクスフォードより引用)
では悪い事態とはなんでしょうか?
それは医療の現場では病気になることだと考えることが一般的ですよね。
たださらに深堀りすると病気にならないようにすること以外も含まれます。
病気を未然に防ぐ1次予防
早期発見早期治療の2次予防
病気の重症化や再発など、病状の悪化への3次予防
以上のようにステージによって予防の概念が変化していきます。
それでは歯の予防です。
まずは歯を壊すものがなにか知るところから始まります。
しかしものすごく幅広く、奥深く、未解決なもののほうが未だに多いと思います。
ただ大枠を知っておくことは重要です。
歯を壊すものは力と細菌です。
細菌はものすごく有名です。チェックしやすいからです。
ただ細菌を完全になくすことはできません。共存です。
病気になる閾値という考え方がとても大切になってきます。
『問題を起こすレベルまで細菌数を増やさないということです。』
例として被せもの質が大きく影響します。
いくら良い材料を用いたとしてもその材料と歯の間に隙間があって磨けない場合は
そこから病気が発生します。
『隙間』は文字通り“つけ入る隙”になるわけです。
ちなみに日本では根管治療の8割が再治療だそうです。これにはやはり従来の方法につけ入る隙が多かったからかもしれません。
同様に『問題が起きるまで、力の負担をかけ続けない。』ということです。
害のある負担がどのようなものかわかっているものもあります。
『干渉』というものです。
教育で過干渉が良くないように歯にも過干渉はよくありません。
その過干渉は悪いかみ合わせからきます。
悪いかみ合わせは先天的なものと後天的な原因の両方があります。
先天的なものは受け継がれるものなのでしようがありませんが、
後天的なものは知っていれば、良い方向にもっていくことは可能です。
本当に日々の生活習慣を見直すことから始まるんです。
さらにかみ合わせにおいてバーティカルストップやアンテリアガイダンス
といった要素も大切になってきます。
奥歯がしっかり噛んでいること、顎を横に動かしたときに奥歯が前歯のおかげで離開するということです。
人の手が全く手の加えられていない口腔内の予防と、
治療されたことのある口腔内の予防ではまったく難易度違います。
細菌を繁殖させない隙間、と無駄な負担をかけないこと。
繁殖させたとしてもレベルを下げられる環境。
負担が可能な限り軽減できる環境。
長く健康でよく食べれて、よく笑え、よく話せること。
ともに素晴らしい健康生活を維持していきましょう。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
“当院では”歯を守る”必要性を含めて、歯周病治療、根管治療、矯正治療、インプラント治療、被せもの治療と総合的に診査・治療を行っています。
ご興味いただけた方は、ぜひ、下記のメンテナンスページをご覧ください。”